12本目。Epiphon/EM2-MBK
ロック史上においては、過去に幾つかのエポックメイキングな出来事がありました。
1950年、レオ・フェンダーの手によって世界最初のエレクトリック・ソリッド・ボディ・ギター“ブロードキャスター”(51年に“テレキャスター”と改名)が誕生し、エレクトリックギターの歴史が始まりました。52年には世界有数のギター・カンパニーであるギブソンから、ギタリストのレス・ポール氏の名前を冠した“レス・ポール・ゴールドトップ”が発表されました。レス・ポールは現在においても圧倒的な人気を誇り、その存在自体がロック・ミュージックを生む大きな要因となりました。
その後、フェンダー、ギブソンとも様々なモデルを開発・発表し、ミュージックシーンに大きな影響を与えると共に、弾き手側の様々な要求や多様化するロック・ミュージックが新しいギター・カンパニーを誘発していきます。
その流れの中で78年にデビューしたヴァンヘイレンのギタリスト、エディ・ヴァンヘイレンは、ギターの世界観を大きく変え多くのフォロワーを生み出しました。彼のギターテクニックもさることながら、彼の使用するイクイップメントも多くのミュージシャンに影響を与えました。
特に80年代に入るとフロイドローズタイプのロック式トレモロユニット、ハムバッキングPU、さらにはアクティブ回路までも搭載した、いわゆる「スーパー・ストラト」が大流行し、クレーマーやシャーベル、ジャクソンなどがギター・シーンに台頭してきました。
ロック・ギターのご本家であるギブソンは、新興他社の勢いに押されレス・ポール等の従来型のモデルが売れず、86年にギブソン社の会長に就任したヘンリ-・ジャスコビッツ氏はロック式のトレモロユニットを搭載したギターの開発を指示し、ギブソン・ブランドでストラトキャスターに似たギターを次々と発表していきました。
VICTORY、Qシリーズ、US-1、U-2、SR-71・・・どれもまったく売れずに早々に市場から姿を消します。
そして、91年には今までのイメージとは異なるヘビーメタル仕様のM-Ⅲが発表されました。
新型機種がことごとく不発だったギブソンは、80年代後半から90年代にかけてエピフォンブランドで「EPIPHONE by Gibson」のストラトキャスターを生産していきます。ヘッド形状はコンコルドヘッドやバナナヘッド゛なるも、ボディやアッセンブリィは「まんま」フェンダーストラトキャスターで、マテリアルはかなり粗悪だったようです。
今回取り上げるのは、そんなギブソン・エピフォンの不遇の時代に産み落とされた「EPIPHONE/EM2-MBK」です。
元になったモデルはギブソンM-Ⅲで、リバースのエクスプローラーヘッド、H-S-Hのピックアップレイアウト、ロック式FRTタイプのユニットを搭載しています。
ライブのステージに上げてやろうと思い、何度かスタジオに持ち出してみたものの、何となく楽曲にフィーリングが合わなくて諦めてきました。NOAHの曲にはPOPなものもあり、このギターの持つダークな側面には合わなかったように思います。
ギブソンM-Ⅲも結局販売不振で早々と生産を中止していますし、エピフォンEM2も中古市場も含めてタマ数が少ないモデルのようです。ただし、人気がまったくない機種なので希少性は無いに等しいです。多分、ギブソンにとっては存在したことすら忘れてしまいたいモデルなのかもしれません。
さて、次回は「スーパー・ストラト」系の1本です。
1950年、レオ・フェンダーの手によって世界最初のエレクトリック・ソリッド・ボディ・ギター“ブロードキャスター”(51年に“テレキャスター”と改名)が誕生し、エレクトリックギターの歴史が始まりました。52年には世界有数のギター・カンパニーであるギブソンから、ギタリストのレス・ポール氏の名前を冠した“レス・ポール・ゴールドトップ”が発表されました。レス・ポールは現在においても圧倒的な人気を誇り、その存在自体がロック・ミュージックを生む大きな要因となりました。
その後、フェンダー、ギブソンとも様々なモデルを開発・発表し、ミュージックシーンに大きな影響を与えると共に、弾き手側の様々な要求や多様化するロック・ミュージックが新しいギター・カンパニーを誘発していきます。
その流れの中で78年にデビューしたヴァンヘイレンのギタリスト、エディ・ヴァンヘイレンは、ギターの世界観を大きく変え多くのフォロワーを生み出しました。彼のギターテクニックもさることながら、彼の使用するイクイップメントも多くのミュージシャンに影響を与えました。
特に80年代に入るとフロイドローズタイプのロック式トレモロユニット、ハムバッキングPU、さらにはアクティブ回路までも搭載した、いわゆる「スーパー・ストラト」が大流行し、クレーマーやシャーベル、ジャクソンなどがギター・シーンに台頭してきました。
ロック・ギターのご本家であるギブソンは、新興他社の勢いに押されレス・ポール等の従来型のモデルが売れず、86年にギブソン社の会長に就任したヘンリ-・ジャスコビッツ氏はロック式のトレモロユニットを搭載したギターの開発を指示し、ギブソン・ブランドでストラトキャスターに似たギターを次々と発表していきました。
VICTORY、Qシリーズ、US-1、U-2、SR-71・・・どれもまったく売れずに早々に市場から姿を消します。
そして、91年には今までのイメージとは異なるヘビーメタル仕様のM-Ⅲが発表されました。
新型機種がことごとく不発だったギブソンは、80年代後半から90年代にかけてエピフォンブランドで「EPIPHONE by Gibson」のストラトキャスターを生産していきます。ヘッド形状はコンコルドヘッドやバナナヘッド゛なるも、ボディやアッセンブリィは「まんま」フェンダーストラトキャスターで、マテリアルはかなり粗悪だったようです。
今回取り上げるのは、そんなギブソン・エピフォンの不遇の時代に産み落とされた「EPIPHONE/EM2-MBK」です。
元になったモデルはギブソンM-Ⅲで、リバースのエクスプローラーヘッド、H-S-Hのピックアップレイアウト、ロック式FRTタイプのユニットを搭載しています。
ライブのステージに上げてやろうと思い、何度かスタジオに持ち出してみたものの、何となく楽曲にフィーリングが合わなくて諦めてきました。NOAHの曲にはPOPなものもあり、このギターの持つダークな側面には合わなかったように思います。
ギブソンM-Ⅲも結局販売不振で早々と生産を中止していますし、エピフォンEM2も中古市場も含めてタマ数が少ないモデルのようです。ただし、人気がまったくない機種なので希少性は無いに等しいです。多分、ギブソンにとっては存在したことすら忘れてしまいたいモデルなのかもしれません。
さて、次回は「スーパー・ストラト」系の1本です。
2009-02-22 11:28
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やっと同じギターもってるひとに会えました!!!
なかなかこのギターの型番わかるひとがいなくて楽器屋さんを5.6件いってもわからなかったのて知恵袋で質問してやっとわかったってぐらいしられてなかったです...
by ひろくん (2011-08-14 22:21)
ひろくんさん、カキコありがとうございました。
数の少ないモデルなので知っている人は少ないですね。現物をみる機会もありませんし・・。同じモデルをお持ちとのことですが、演奏性などはいかかですか?私の場合は何となくパッとしない感じなのです。言葉で表現するのが難しいのですが・・。
コンセプトが中途半端なのかなぁ?
by jack (2011-09-14 22:27)
Roland BOLT-30にBOSS BE-5.OVERDRIVE/DISTORTIONでDRIVEをMAXでギターのセレクターを一番にしてスイッチ?を上げるといい感じのおとがでます!!!!
そろそろメンテナンスに出さないとやばいかんじです...
by ひろくん (2011-11-06 10:12)